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基礎と基本


「基礎基本」教育に関係した世界にいるとよく聞く言葉です。
私が強く意識するようになったのは、教職に就いた初任校での研修によってでした。

基礎とは基本とはということが話題になることもあるかと思います。
そのことの議論で実践が先に進まないということが、最も避けなければいけないことだと思いますが、初任校での経験から、自分の中で整理しその後の実践でも押さえとしてきたことを記録しておきたいと思います。

「基礎・基本」。
基礎とは、土台になるもの。
基本とは、軸になるもの(背骨になるもの)。
簡単まとめれば、こんな風にとらえられていれば良いと考えます。
私が良く言葉にする「構え」は、基礎にあたる言葉です。

また基礎基本には、「生活の基礎基本」「学習の基礎基本」があると考えます。
さらに互いに作用しあい成長に従い大きくなっていくと考えますが、生活の基礎基本できていてこそ、学習の基礎基本が成長できると考えます。

では生活の基礎・学習の基礎、生活の基本・学習の基本には、どんなものがあるの?
それぞれの成長場面ごとに違いはあるかもしれませんが、
例えば生活面では、挨拶がしっかりとできる、嘘をつかない、隠し事をしない、身の回りの整理整頓ができる、早寝早起き、身支度を自分でできる(忘れ物をしないも含む)などなど、人として子供だけでなく、大人になっても最低限必要と思われることを指します。
人に迷惑をかけないなども基礎と考える方もいるかもしれませんが、私は、「〇〇○○○できる子」のように、後ろに「子」もしくは「人」をつけられることは、成長の軸になることと考えます。
つまり、思いやりのある子、やさしい子など、指導の枝葉がつけられるものは基本になると考えます。
また学習面では、学習内容を学ぶ以前のことが基礎になると考えます。
例えば、謙虚さ・素直さ(これらは生活面での成長から)、人の話がしっかりと聞ける、時間・期限を守る、分からないこと・分からない部分に気づくなど、これから学習をしていこうという際に、できていないと困るということを指します。

土台をしっかりと作ったうえで、成長軸をはっきりとさせて支援していくことが、子供自身も頑張る道筋がはっきりとし、成長速度も上がってくると考えます。

そういったことを強く意識して、子供たちをこれからも支援していきたいと思います。